ITアウトソーシングの導入メリット、デメリット
ITアウトソーシングとは、企業が自社の情報システムの一部または全部を外部の専門業者に委託することです。ITアウトソーシングには、コスト削減やスピードアップなどのメリットがありますが、一方で、セキュリティや品質などのデメリットも存在します。このコラムでは、ITアウトソーシングの導入にあたって、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
目次
IT分野はアウトソーシングが最も活用されている領域
IT分野は、他の業界に比べてアウトソーシングが最も活用されている領域です。ITアウトソーシングとは、自社のIT業務の一部または全部を外部の専門企業に委託することを指します。ITアウトソーシングには、システム開発や運用管理、保守やセキュリティ対策など、さまざまなサービスが含まれます。ITアウトソーシングの市場規模は、2020年には約8兆円に達すると予測されています。
なぜIT分野ではアウトソーシングが多く活用されているのか
IT分野でアウトソーシングが多く活用されている理由は、以下のようなものが挙げられます。
- IT分野は技術の進歩が速く、常に最新の知識やスキルが必要です。自社でそれらを維持するのはコストや時間がかかりますが、アウトソーシングを利用すれば、専門業者に任せることができます。
- IT分野は専門性が高く、自社で採用するのが難しい人材も多いです。アウトソーシングを利用すれば、必要な人材を柔軟に確保することができます。
- IT分野はプロジェクトごとに業務量や内容が変わります。自社で人員や設備を調整するのは困難ですが、アウトソーシングを利用すれば、規模や期間に応じて対応することができます。
- IT分野は競争力を高めるために、自社のコアコンピタンスに集中する必要があります。アウトソーシングを利用すれば、自社の強みである業務に注力することができます。
ITアウトソーシングの活用メリット
ITアウトソーシングには、以下のようなメリットがあります。
メリット1.部門全体がコア業務に注力できる
ITアウトソーシングを利用することで、自社のコア業務に関係のないIT業務を外部に任せることができます。これにより、部門全体がコア業務に集中することができ、生産性や競争力を高めることができます。また、自社の強みや戦略を明確にすることもできます。
メリット2.専門性の高いプロ人材に任せることができる
ITアウトソーシングを利用することで、専門性の高いプロ人材にIT業務を任せることができます。IT分野は日々進化しており、最新の技術や知識を習得することは容易ではありません。しかし、ITアウトソーシング企業は、常に最新の技術や知識を持っており、高品質なサービスを提供することができます。また、ITアウトソーシング企業は、多様な業界や規模のクライアントに対応しており、豊富な経験やノウハウを持っています。
メリット3.人件費を削減することができる
ITアウトソーシングを利用することで、人件費を削減することができます。自社でIT人材を採用する場合は、採用費用や教育費用、給与や福利厚生など、さまざまなコストがかかります。しかし、ITアウトソーシングを利用する場合は、必要なサービスだけを契約することができるため、コストパフォーマンスが高くなります。また、IT人材の確保や離職などのリスクも回避することができます。
ITアウトソーシングの活用デメリット
一方で、ITアウトソーシングには、以下のようなデメリットもあります。
デメリット1.自社にノウハウや知見が蓄積されにくい
ITアウトソーシングを利用することで、自社にノウハウや知見が蓄積されにくくなる可能性があります。IT業務を外部に任せることで、自社のIT能力や知識が低下することや、自社のビジネスに合わないシステムやサービスが提供されることがあります。また、ITアウトソーシング企業が変更や更新を行う際に、自社の意思決定や承認が必要になることもあります。
デメリット2.情報が漏洩するリスクもある
ITアウトソーシングを利用することで、情報が漏洩するリスクもあります。ITアウトソーシング企業には、自社の機密情報や個人情報など、さまざまな情報を提供する必要があります。しかし、ITアウトソーシング企業が十分なセキュリティ対策を行っていない場合や、悪意のある第三者に情報が流出する場合があります。これにより、自社の信用やブランドイメージが損なわれたり、法的な責任を問われたりする可能性があります。
デメリット3.連携次第では生産性が低下する恐れがある
ITアウトソーシングを利用することで、連携次第では生産性が低下する恐れがあります。ITアウトソーシング企業と自社の間には、コミュニケーションや管理のコストや時間がかかります。また、ITアウトソーシング企業と自社の間には、文化や価値観の違いもあります。これらの要因により、ITアウトソーシング企業と自社の間にミスやすれ違いが発生することや、期待通りのサービスが提供されないことがあります。
まとめ
ITアウトソーシングは、多くのメリットを享受できる一方で、デメリットも存在します。ITアウトソーシングを活用する際には、自社のビジネス目標やニーズに合わせて、適切なパートナーを選ぶことが重要です。また、ITアウトソーシング企業と自社の間には、信頼関係や協力体制を築くことも必要です。
スータブル・ソリューションズのITアウトソーシングは、大手とは違った特色があります。まず、エンジニアが全て自社の正社員である事。さらに1社のお客様を専任エンジニアが2名体制でサポート。電話やリモートでのサポート体制も構築しています。社内に情報システム部などIT部門が無い、1人しかシステム担当者がいない、他の業務と兼任で社内ITを管理しているなどでお困りではありませんか。セキュリティ対策を強化していきたい、ネットワーク環境の見直しやサーバーの入替から手伝って欲しいなど、サポート開始のきっかけは多岐に渡ります。あらゆる課題に寄り添いながら、適切なコンサルティングさせていただきます。更に詳しく知りたい方は以下のページもご覧下さい。
投稿者プロフィール
- スータブル・ソリューションズは日々のITに関するQ&Aから、ITインフラ周りの構築・保守サポートまでワンストップで対応します。IT化の信頼おけるパートナーとして貴社に最適なソリューションを提案し、課題解決にオーダーメイド型のサービスを提供します。
【有資格】
■事業免許
総務省 届出電気通信事業者 A-10-3067号
東京都公安委員会 事務機器商営業許可 第306660205689号
東京都 産業廃棄物収集運搬許可 第13-00-119879号
神奈川県 許可番号 01400119879号
■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証(登録番号 JUSE-IR-402)
情報処理支援機関「スマートSMEサポーター」(認定番号 第16号-21100052(18))