中小企業のIT投資に対する判断基準とセキュリティに対して抱えるモヤモヤについて

本記事では中小企業の皆様が自社のインターネット回線やルーターなどの通信インフラ、パソコンやサーバーといった情報機器、UTM(Unified Threat Management=統合脅威管理)やセキュリティHUB、防犯カメラといったセキュリティ機器、基幹業務システムやMicrosoft365などの業務ソフト、その他Saasサービスを導入するにあたって抱えられているモヤモヤを一挙に公開していきます!弊社は中小企業様のIT全般の導入や、導入後の保守を一挙に請け負うサービス(IT保守、ITアウトソーシング、情シス代行といった呼び方をされる事もあります)を行っており、サービス開始前にお客様が感じられていたモヤモヤを数多く聞かせて頂きました。しかしお聞きするお悩み、課題は似たようなものも多く、本日は同じような課題を抱えられている方に向け、では今後どうしたら良いのか、というヒントを得て頂けるよう、記事を書いていきたいと思います。

そもそも中小企業の皆様はIT投資の何にモヤモヤされているのか?

結論を申し上げます。最も多いのは導入したIT機器が本当に必要かどうか分からないのに導入してしまい、動いているかどうかも分からない、という事です。さて、なぜこんな事がおこるのでしょうか?弊社も中小企業の部類に入りますので一概に全ての中小企業が該当するとは言えませんが、製造業、サービス業、金融保険業、不動産業、医療・ヘルスケア事業、そしてIT業に渡るあらゆる業種業態の中小企業では、専任のIT担当者が社内に専属で存在する、というケースは少ないのです。専任のIT担当者がいない場合、経営者本人、もしくは少しITに詳しい営業担当や事務担当、もしくは総務経理部門の方がIT周りのヘルプデスク係としてIT業務を請け負っている事が多々あります。そうなると専任ではない為、多少、PCなどのトラブルの相談事に対処し、解決に導くような事ができても、管理や保守といったところは手つかずになっていきます。しかし営業電話や直接の営業で、自社のセキュリティが危ない、もしくは使っている回線が使えなくなるので入替が必要だという趣旨の提案を受け、言われるがままにセキュリティ機器やサービスを導入してしまい、結局誰も管理は行わず、本当にお金をかけた意味があったのか?というモヤモヤが生まれてきます。本来、企業規模はどうであれ、専任のIT担当者がいて、自社のセキュリティレベルを明確にしておけば、判断基準も明確になる為、不要なものを導入させられてしまう、といった事にはなりません。しかし企業規模が大きくない場合、IT担当者を選任で雇っても、手持ち無沙汰や指示待ちの状態になってしまう事が殆どで、IT専任の採用・維持にコストをかける判断に踏み切る事は非常に難しいです。これが悪循環を引き起こし、不要なものを購入し、管理もままならなくなるという事態に陥っていきます。

どんな会社だったら信用できるの?

私は「会社」というよりも「人」だと考えています。前述したような不要な機器を提案してくる会社さんのパターンとして、こちらも一概には言えませんが、昔からOA機器の販売を行っている大手の会社さんが多いような気がしています。不要とまではいわずとも、自社にとってオーバースペックなモノの提案をしてくるような販売会社さんは、何かしらそのお客様と関係がある事が殆どです。昔からの付き合いでたまに顔を見せてくれたタイミングや、今使っているものがそこの販売会社さんが販売してくれたものなので、定期メンテナンスに来てくれたタイミングなどで提案される事が多いです。もう一つのパターンとしては、これまでお付き合いが無くても、今、あなたの会社のセキュリティが危ない、今使っているものが使えなくなるといった電話をかけてきて、そこから提案をしてくる会社さんもいらっしゃいます。こういったパターンの場合、専任のIT担当者や、それなりにセキュリティに対しての意識や考え方を持っている方が社内にいないと、首を縦にふってしまう事が殆どです。先にお伝えしました通り、本当に信頼できるのは「会社」ではなく「人」であると私は考えています。対面しているのは「人」かもしれませんが、その「人」も会社からの販売ノルマを課せられていたり、成果報酬があったりと完全な利他の心で提案をしてくれるわけではありません。もちろんそんな「会社」さんも会社としてはお客様の生活を豊かにしたい、セキュリティを高めて欲しい、という理念があるかもしれません。しかし経営層から現場に落ちるまでに、その思いと行動にはギャップが生じてしまいます。経営層は会社を大きくするため売上を求め、現場にノルマや成果報酬を設けますが、現場は成果を上げる必要があり、多少オーバースペックでも売り上げを上げる事の方を優先してしまうのでしょう。何を伝えたいのかといいますと、プロが持つ本当の知識を、正しく使い、誠実にお客様にご提案をする、という事は実は非常に難しい事なのです。裏を返せば、自分達の事を思って提案してくれているようでも、不要と分かっている、もしくはオーバースペックと分かっていても提案をしてしまう営業マンはまだ世の中にはたくさん存在します。人間とは本当に難しい生き物なのです...。

スータブル・ソリューションズは経営層と現場で理念の剥離はないのか?

0ではないかもしれませんが0に等しいと考えています。その理由は前述した通り、過去、私を含め理想的ではない提案をしてしまっていた事に後悔や不満を感じ、そしてこの会社の理念に共感し、スータブル・ソリューションズを選んだ人間が集まっているからです。弊社の経営理念は、さまざまなITを便利に使いやすく提供することを通じて社会に貢献し、正しい仕事への姿勢で人を育て、お客様や取引先に信頼され、従業員が誇りを持って働ける企業を築くことです。営業メンバー、技術メンバー、共にお客様にとって不要なもの、過大すぎるものはご提案いたしません。そんな生ぬるい事をやっていたら会社は成り立たないのではないか?と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、この理念を基に集まった人間が、共通の理念を基にお客様と「人」として関わり、最適なご提案をする事で、IT全般の導入、保守事業の継続率も95%を超えています。おかげさまで会社としても25年を迎えました。スータブル・ソリューションズのスータブルは最適を意味し、スータブル・ソリューションズのロゴには常にお客さまに寄り添う企業姿勢と道のようなラインで並んで歩み続ける信頼関係をイメージしています。そんな理念を持っているからこそ、本記事でご紹介をしてきましたIT投資やセキュリティの導入に対し、モヤモヤを抱えられているお客様に寄り添い、お互いに成長していく事ができると感じています。

定期的に記事を追加して参りますので、ぜひ続報もお待ち下さい。

■関連記事
ITアウトソーシング
・ITアウトソーシング事例
法人のIT、システム、ネットワークの保守サポート
・中小企業のセキュリティ対策

投稿者プロフィール

スータブル・ソリューションズサービス担当者
スータブル・ソリューションズサービス担当者
スータブル・ソリューションズは日々のITに関するQ&Aから、ITインフラ周りの構築・保守サポートまでワンストップで対応します。IT化の信頼おけるパートナーとして貴社に最適なソリューションを提案し、課題解決にオーダーメイド型のサービスを提供します。

【有資格】
■事業免許
総務省 届出電気通信事業者 A-10-3067号
東京都公安委員会 事務機器商営業許可 第306660205689号
東京都 産業廃棄物収集運搬許可 第13-00-119879号
神奈川県 許可番号 01400119879号

■取得認証
情報セキュリティマネジメントシステムISO27001認証(登録番号 JUSE-IR-402)
情報処理支援機関「スマートSMEサポーター」(認定番号 第16号-21100052(18))